御堂筋線・北大阪急行線で3月24日ダイヤ改正 サービス向上へ


御堂筋線でダイヤ改正が発表されました。3月24日からで、ラッシュ時の増発や一部の中津行きが新大阪行きになるなど、改正と呼ぶにふさわしい内容になりました。

今回は発表されている範囲で、改正の目玉をご紹介します。


1.平日の朝ラッシュ時、上りの運転間隔を短縮 増発へ

忙しい朝ラッシュにおける運転間隔が短縮され、次の電車が来るまでの時間が最大15秒縮まります。これまでは2分15秒~2分30秒間隔で電車が設定されていましたが、改正後はすべて2分15秒間隔に統一されます。

15秒と聞くと誤差の範囲内のような気が・・・しかし本数の多いラッシュ時に15秒の差は大きいのです。ここではプレスリリースと同じなんば駅を例に説明します。

現在2分15秒~2分30秒間隔で電車が到着するなんば駅。現在上り(梅田・新大阪・千里中央方面)列車は7時30分からの約1時間で30本が発着しています。ここで間隔を15秒縮めて試算すると、同じ時間帯に走らせられる本数は31本になります。御堂筋線は1編成10両、定員約1400人なので(混雑時の定員越えは確実)、1本といえども結構な輸送力強化になります。


2分15秒間隔は最も本数の多い中津~天王寺ですが、北大阪急行線内(江坂~千里中央)では5分間隔から4分30秒間隔と30秒の短縮になっています。


2.平日の帰宅ラッシュ時、上りと下りで増発へ

北大阪急行によりますと19時台と20時台に上り(千里中央方面)と下り(梅田・天王寺・なかもず方面)でそれぞれ1本ずつ増発がなされるとのことです。詳細はまだわかっていませんが、おそらく千里中央行きとなかもず行きがそれぞれ増えるとみられ、北大阪急行線内も改正の恩恵に授かれそうです。


3.深夜の中津行きを新大阪行きへ

多くの御堂筋線ユーザーから大変不評な中津行きですが、22時台のみ新大阪行きに延長されます。現在10分間隔で運転されている中津行き6本がすこし足を伸ばして6本ともに新大阪行きになります。新幹線のみならず、西中島南方駅での阪急線への乗り換えも便利になりそうです。


4.深夜の新大阪発天王寺行きを増発

大幅増発です。これまで22時以降は10分間隔となっていた新大阪~天王寺に新たに天王寺行きが7本設定されました。これにより同区間は5分間隔となり、乗り換えがしやすくなるなど利便性が向上しました。


3年ぶりの改正

上:2015年、改正に伴い取り外される古い時刻表(許可を得て撮影)


今回の改正は、2015年3月の天王寺駅・心斎橋駅へのホームドア導入に伴うダイヤ改正以来3年ぶりとなります。2015年改正では、ホームドアの開閉に時間がかかるため運転間隔が広げられた結果朝ラッシュ時間帯の減便が行われ、一部からは不満の声も出ていましたが、今回は利便性の大きな向上が図られているといえると思います。ホームドアといえば、2月24日から北大阪急行線緑地公園駅でホームドア稼働開始が予告されており、停車時間が長くなる(=運転間隔が狭められなくなる)ため運転間隔を広げるのではないかと思っていたのですが、予想に反し30秒の短縮となり、短縮に対応する北急の工夫が注目されます。


また、今回の改正は民営化前の最後の改正となります。


中央線ダイヤ改正、執筆中!


参照:

大阪市交通局「御堂筋線・中央線のダイヤ改正を行います」< http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/announce/w_new_info/w_new/list_h29_all/20180216_r1r4dia_henko.html >

北大阪急行「ダイヤ改正の実施について」< http://www.kita-kyu.co.jp/upload/085.pdf >

meronking

「meronが地下鉄を追うブログ」「meronがモノレールを追うブログ」のMeronkingです。北大阪急行、大阪モノレールを中心に、大阪市営地下鉄、阪急バスなどについても書くかもです。

0コメント

  • 1000 / 1000