谷町四丁目の出入り口がリニューアルで和モダン建築に


OsakaMetroの谷町四丁目駅、大阪歴史博物館前にこれまでの地下鉄のイメージを覆すおしゃれな出入り口が完成しました。蔵造りを連想させる真っ白な漆喰や高床式倉庫のような屋根といった和の要素を取り入れながら、ガラスやH字ビーム、LED照明を用いることで現代風な仕上がりになっています。OsakaMetro初の出入り口改装とだけあって、デザインには相当な力の入れようです。


ツイート:大阪メトロチャンネル様

なんだこれは、これが地下鉄の入り口か・・・!と軽い衝撃と感動を覚えたので、さっそく見にいきました。

改装(というよりはほとんど建て直し)されたのは、谷町四丁目駅9号出入り口です。地下鉄の入り口とは一瞬分からないような洗練されたデザインの構造物で、画一的もといわれたこれまでの出入り口とは一線を画しています。


※マニアからすれば地下鉄の出入り口には様々は種類があり決して画一的とは言えず・・・という話は今度にしておきます(笑)。

上部がとんがった屋根の形と真っ白な壁、その下に黒(濃い灰色)を配したデザインが特徴的です。どうやらこのデザイン、モデルがあるようなので解析してみます。


まずこの屋根の形は高床式倉庫をモチーフにしている模様。ちょうどこの駅のあたりには法円坂遺跡があり、その高床式倉庫の屋根に着想を得ているようです。この出入り口から数メートルの同じ敷地内には復元された倉庫が建てられています。

↑これ 法円坂建物群は5世紀前半に作られ、同じような倉庫が16軒存在したそうです。

次に屋根の下にちらっと見える白と側面の大部分を覆う黒ですが、こちらは江戸時代の大坂に多数存在した蔵屋敷を模しているように見えます。くら寿司のデザインですね。白い部分は漆喰のイメージでしょうか、黒い部分とのコントラストが蔵屋敷の独特な模様(なまこ壁、というらしい)を連想させます。

中に入ると真っ白な天井と大きなガラス窓のおかげで採光はばっちりで、暗さは感じません。周りの緑も優しく注ぎ込み、ちょうど木陰に入ったような心地よさがあります。H字ビームはむき出しでリベットも見えていますが、逆にそれが近代的な印象を与え、お洒落なだけでなくかっこいい仕上がりになっています。

階段も改装済み。通路もきれいになっていました。


ちなみに夜はこんな感じ↓

明るい間接照明と光る階段脇がなんとも近代的で美しい・・・!もう「地下鉄の出入り口は暗くて汚い」だなんて言わせません・・・!


工事中の様子

民営化前の3月、真っ先に看板が取り替えられた谷町四丁目駅ですが、そのとき工事中だったこの9号出入り口を訪れていました。

さっきとは違った意味で味わいがあります(笑)。

工事の発注者は大阪市交通局だったようですが、時期的に民営化を見越して設計されていたようです。


なお谷町四丁目駅は2号・3号出入り口が同じように工事中で、すでに元の構造物が取り壊されています。もしかしたらまたお洒落な出入り口が出来るかもしれないと思うと楽しみです!


ツイート提供:大阪メトロチャンネル様 厚く御礼申し上げます。

meronking

「meronが地下鉄を追うブログ」「meronがモノレールを追うブログ」のMeronkingです。北大阪急行、大阪モノレールを中心に、大阪市営地下鉄、阪急バスなどについても書くかもです。

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