桃山台駅ホームドア設置工事レポ①取り付け編
12月16日終電後、桃山台駅1番線へホームドアの取り付け工事が行われました。普段なかなか見られないホームドア取り付け工事ですが、夜通しで取材してきたのでお伝えしますw
時刻は深夜0時、仕事を終えた列車が次々と車庫に戻る中、ホームドア輸送列車は出発準備に入ります。
0時15分、いよいよ輸送列車・ポールスター8000形第5編成、8005fが動き出しました。静まりかえった車庫を抜けます。
駅ではちょうど上り最終列車が出発するところでした。最後のお客さんを降ろし、千里中央へ向けて出発すると・・・
すぐにホームドア輸送列車が入ってきました。一度千里中央へ行って折り返します。
最終列車の回送が到着し・・・
後を追って輸送列車が入線します。時刻は0時36分、いよいよ作業開始です。
ホームドア運び出し
いつも乗っている電車の中にホームドア・・・なかなかの違和感ですw
ホームでは積み下ろし準備が進みます。車体や点字タイルなど、くまなく保護していきます。
車内ではまず、積まれたホームドアの固定用のロープが外されます。
次に、搬出が行われるドアに朝積み込んだ木のスロープと段差を覆うための鉄板を敷きます。これで車両とホームとをスムースに積み下ろせるようになりました。
そこへホームドアを転がして・・・
運び出します。ちなみにこの木のスロープ、全てのドアの数だけあるわけではなく、いくつかのドアからのみ積み下ろしていました。
ホームドアの運び出しは20分ほどで終わりました。0時57分、ホームドアを運んできた列車は車庫へと引き上げていきました。
いよいよ取り付け作業が始まります。
ホームドア台座組み立て
輸送列車が出発するとすぐに取り付け用の穴を覆っている板の取り外しに移ります。灰色の板の中がのぞける瞬間が来ました。
まず、固定用のテープを外し・・・
ふたを開けます。中には、半分埋め込まれた黒い部品と接続用のコードが収められていました。
次に、同じような形の黒い金属の部品を重ねます。部品同士は六角レンチっぽいもので仮止めした後トルクレンチでしっかりと固定されていました。この部品がホームドアの重さを支えることになります。
ねじのゆるみが生じたらわかるように、部品とねじに赤い線を入れます。そのうち取り外して点検・・・とかあるのでしょうか。
部品の上にはなにやら緑色の板を引きます。(材質は何でしょう?)配線を通すためか、裏側には溝が彫られています。
そこにハンドクリームなにかのペーストを塗ります。これもよくわかりません。きっと乾燥しやすい冬にはハンドクリームが必須なのでしょう。(違)
向こうの方では取り付けが始まっていました。あまりよく見えないので、手前で作業が始まるのを待つとします。
ホームドア取り付け
いよいよ、ホームドア本体の取り付けに入ります!ホームドアをキャスターで取り付ける位置まで移動した後、ジャッキで持ち上げます。
大きなホームドア(車両と車両の間に来る個所)ではジャッキを二つ使っていました。
ジャッキでホームドアを浮かせると、ねじを外してキャスターを取り払います。これで後は降ろすだけ・・・なのですが、もうひと手間あります。
下に差し込まれた木の棒の上にホームドアをいったん置き、ジャッキを抜いて小型の物に取り替えます。(2枚上の写真に写っています)取り付ける高さが非常に低いので、大きなジャッキでは一度に降ろせないようです。
木の棒を引き抜いて、次は金属のパイプの上に降ろします。(緑の台座に垂直に置いてある棒です)これが台座と同じ高さになっているようです。パイプの上に乗ると・・・
そのまま台座まで、人力で引きずって位置合わせをします。作業員さんがホームドアを押したり引いたりして台座の穴と位置とぴったりに合わせます。ねじ止めをして・・・
センサー(上の写真だと白い小窓の中にあります)の周りにカバーを付けて、完成です!
仕上げにドア部分が動かないようにするための留め具を取り付けます。
最初に輸送列車が到着してから2時間、桃山台駅2番線は大きく姿を変えました。
電気配線など
話は少し戻りますが、取り付け作業前にホームドアの表パネルを取り外して、電気配線の準備をしていました。専用のカートまでありますw
カバーを開けると機器や基盤が入っていました。先ほど台座のところに出ていた黄色い電線も接続されています。配線作業はドアを取り付けた直後に行われていたようでした。
接続が終わるとカートに乗せたパネルをかぶせます。電源さえ入れれば動きそうな状態になりました。
鳩九家族の注意書きも貼り付けます。「お手を触れないでください・・・」って書いてあるあれですね。
というわけで、午前3時くらいには大方の工事が終わりました。23日終電後には1番線にも取り付けられる見込みです。行ってみてはいかがでしょうか(暗黒の笑み)
動画:
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