残り7編成 ニュートラム100A系を撮る
新型車両200系の導入が続くニュートラムですが、一方で数を減らし続けている車両がいます。1991年の登場から約30年、赤・青・黒の3色をまとい南港の町で親しまれた100A系はいまや残り7編成となり、日中は数編成しか顔を出さないほど本数が減少しています。今年の夏には残り3編成まで減る予定で、これから乗車、撮影できる機会はますます少なくなっていきます。
今回はそんな100A系に注目しながらこれまで私が撮影した写真を掘り返しつつ、「100A系を撮ろう!」という方向に話を持って行くとします。
100A系とは
100A系とは1991年から導入が始まったニュートラム・南港ポートタウン線の車両で、初代100系に続く2代目です。100A系の第一号となったのは101-18fで、これは初代100系のメジャーチェンジとして連番で製造されたためでした。
鋼鉄製で、大阪港からの塩害を防ぐために全面が厚い塗装に覆われていた100系に対し、100A系は車体にステンレスを採用、そのためセルリアンブルーの帯配置を踏襲しつつもシルバーを基調としたより近代的な姿になっています。
現存する最古の100A系、101-22f。1995年9月導入。
22fと同じ年に導入された101-23f。
登場から30年の100A系ですが、車内は綺麗でひどく古めかしいといった印象は受けません。同時期に導入された新20系と同じような内装というのもあるのでしょうか。
長らく新型車両の導入がなかった南港ポートタウン線ですが、2015年ついに次代200系が登場すると置き換えられる形で姿を消し始めました。廃車は急速に進み、わずか2年で20編成中13編成が引退しています。
2016年 3編成
2017年 8編成
2018年 2編成
御堂筋線30000系の導入ペースと比べるといかに速いかがわかります。一編成10両と4両の差なので置き換えが速いのも当然なのですが、それでもニュートラムの世代交代の勢いには驚かされます。
200系は現在13編成が導入されていますが、OsakaMetroのプレスリリースによれば今年の夏までにさらに4編成を増備することが確実で、秋時点で100A系は残り3編成になると予想されます。
平成30年7月末(200-17編成)
(中略)
平成30年8月末(200-18編成)
OsakaMetro「ニュートラムの新造車両の外観デザインを沿線のデザイン系学校の学生・生徒より募集しました」(2018年2月13日)< http://www.osakametro.co.jp/general/announce/w_new_info/w_new/list_h29_all/20180213_200kei_newdesign.html >より引用
※200系は201-13fが欠番のため、第18編成は17編成目の導入となります。
新型車両は追いかけたくなるのですがその一方で引退直前まで目を向けてもらえないのが旧型車両というものです。撮影できないまま引退してしまった100A系もすでにたくさんあるので、これまで私が撮った100A系の写真を整理してみました。
探してみると意外と見つからない100A系の写真・・・。101-26fはこれしかありませんでした。
101-27fはこの前撮影したところでした。
100A系が多かった日の101-29f。
101-32fは随分と痛みが激しいのですが、何かあったのでしょうか?
101-34fは前面に鮮やかなブルーを採用しています。元OTSの100A系はこの34fだけになってしまいました。
現存する中で最も若い101-36fは2001年製。一つ後に造られた第37編成はもういません。
5月現在で残っている7編成の写真を探してみましたが意外とまともに写っているものがありません。二度と撮れなくなる前にもう一度ちゃんと撮っておこうと強く思ったのでした。
引退済みの編成も探してみました。第18と第19編成は見つからず・・・。
101-20fは2018年4月に搬出されたばかりです。
もう一つだけ見つけたのが101-37f。撮り直したいですが、もう二度と撮ることはできません(2017年8月廃車)。
完全に引退する直前の惜別ムードの中で別れを惜しみながら撮影するのもよいのですが、それで最後の1編成しか撮ることができませんし、スナップ写真を撮っている場合でもなくなってしまいます。まだ7編成が残る今のうちに撮影に行かれてはいかがでしょうか。(私も行きます。)
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