JR、南海、近鉄、大阪モノレールにホームドア設置予定か
いよいよ大阪モノレール、近鉄、南海にもホームドアが!
大阪府の「予算編成過程公表サイト」によると、新たに大阪モノレール、近鉄、南海へホームドアが設置されることが分かりました。同時に、JR大阪駅・京橋駅・高槻駅や阪急十三駅への設置に対しても助成金が出るようです。
大阪府では「駅プラットホームにおける『鉄道利用者の安全確保』及び『障がい者や高齢者等の移動の円滑化』」(大阪府サイト「大阪府/可動式ホーム柵整備事業補助」より引用)を目的として、一日の利用者が5000人以上の駅へのホームドア(可動式ホーム柵)設置に対して補助金を交付しています。(ちなみに、利用者5000人の駅がどういう駅かというと・・・阪急京都線の崇禅寺駅が5980人、千里線の柴島駅が4562人、大阪モノレールの柴原駅が4684人(※1)、といったところです。(Wikipediaより)乗換駅は最低1万人を超えるので、乗換駅でなく、周りに大きな施設がない駅でなければほとんどどの駅でも5000人を超える、と考えて良さそうです。)平成27年度(2015年度)から始まったこの制度により現在大阪府ではホームドア設置が進んでおり、すでにJRの大阪駅、高槻駅、京橋駅、北大阪急行の千里中央駅、桃山台駅、緑地公園駅にホームドアが導入されています。
(※1)正確には、4684人は乗車数なので、正確な利用者数(降車・乗車の合計)は分かりません。仮に2倍とすると9000人という計算になり、5000人を超えることになります。
※以下、駅と写真が一部一致していないものがあります。あくまでイメージであることをご承知おきください。
JR高槻駅
高槻駅では新たに2番・5番ホームにホームドアが導入されます。すでに2016年から1番・6番ホームにホームドア(ロープ式)が導入されていますが、新しく導入されるのは予想外にも従来のドア式で、設置されれば2種類のホームドアが一つの駅で混在することになります。
参考:
設置準備工事は既に進んでいて、ホーム上に仮設の板が見られます。なお普通電車が発着するホームには今のところ設置工事の形跡は見えません。
JR大阪駅・京橋駅
写真:御堂筋ライナー様
調べた限りどのホームに設置するかは分かっていません・・・(どなたかご存じの方お知らせいただけるとありがたいです。)すでに、大阪駅では神戸線・京都線の普通電車が発着する6番・7番ホームへ、京橋駅では片町線の1番・2番ホームへホームドアが設置されていますが、今回、まだホームドアがない乗り場に取り付けるようです。
写真:御堂筋ライナー様
大阪モノレール千里中央駅
大阪モノレール初のホームドアは、最も利用者の多い千里中央駅(乗車数一日2万人)に設置されることになりました。現在は非可動式の柵があるのみですが、将来は乗降口付近にも転落防止の可動式柵が設置されることになります。
ちなみに、モノレールで人身事故とか聞いたことないぞ・・・と思われがちですが、2011年12月17日には門真市駅で軌道内に男性が転落し、意識不明の重体となる事故が発生しています。産経新聞によるとホームから軌道までは約3メートル・・・建物1階分以上というかなりの高さです。
ホームドアの導入時期についてはまだはっきりとは分かっていませんが、今後の計画をまとめた「大阪モノレール中期経営計画2017–2021」の10ページを見るに、おそらく2018年度と思われます。
近鉄阿部野橋駅
近鉄初となるホームドアは阿部野橋駅に設置されることが決定されました。プレスリリースによると、平成30年度(2018年度)をめどに設置を行うそうで、それに先立ち平成29年度(2017年度)中にはホームの一部に試験的にホームドアを設置することになっています。(12月末現在設置されたとの情報はありませんが・・・)→1月7日、試験機が設置されたとのことです。なお、近鉄はドアの数が統一されていないため車両によって乗車口の位置が異なり、それに対応するため高槻駅のようなロープが上下する方式のホームドアが導入されるそうです。
南海なんば駅
鉄道自殺防止だけでなく、酔っ払っての転落や目の不自由な人が誤って転落することを防ぐホームドア。設置駅拡大を見守りたいところです。
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