大阪市交通局のマーク集めてみた 「マルコ集め」撮影ガイド 駅舎編
3月末で114年の歴史に幕を下ろす大阪市交通局。円にコの字を組み合わせたあの形、「コマルマーク(マルコマーク)」も姿を消すことになりました。今回は大阪民に親しまれてきた「地下鉄のあのマーク」を追いかけて、できるだけ多く集めてみようと思います。
コマルマーク(マルコマーク)についてくわしくはこちら:
出入り口
まず目にすることが多いのは出入り口にある地下鉄の看板です。どの出入り口の前にも基本一つあり、正方形タイプと長方形タイプに大きく分けられます。
上段二つの違いは看板が外枠で固定されているかヒンジ(ちょうつがい)で固定されているかです。シンボルマークのみの物はポールに取り付けられた直立式であることが多いのですが、北浜駅のように例外もあります。下段の2つは出入り口がビルなどの建物の一部分に設けられている場合に使われていることが多く、特に長方形タイプは出口のすぐ上に天井などの障害物がある場合に使用されることが多いようです:
金属棒があるため長方形タイプが使われている阿部野駅。
また階段真上の駅名標にもコマルマークがあります。こちらもお忘れなく!
乗り換え案内板
地下鉄を乗り換えで利用するという方はこのタイプの看板で地下鉄マークを見ることの方が多いかもしれません。その名の通り、乗り換えるにはどちらへ行けばいいかを指示するのが乗り換え案内板です。路線ごとに色が異なる地下鉄シンボルマーク、ラインカラーに合わせた矢印や路線名など、集めて楽しい看板です。
「ラインカラーと路線名・矢印の色は一致する」のはあくまで原則のようで、集めてみると駅によっては例外もたくさんありました・・・。例外を集めるのも楽しいのですが(笑)。
なお通路が複雑な場合などにも設置されていることがあるようです。
改札外に設置されている例。(なかもず駅にて)
乗り換え案内床面ステッカー
いつも人々に踏みつけられているかわいそうなコマルマークもいます。乗り換え案内床面ステッカーは乗り換えの際にどちらへ進めばよいかが直感的に分かる優れものです。ここにも地下鉄シンボルマークが描かれています。
背景色がラインカラーになっているので並べてみると色とりどりで楽しいです。文字や記号は白色が原則ですが、リニア路線である長堀鶴見緑地線と今里筋線では黒色が使われています。
堺筋線・・・撮るの忘れました(泣)。
きっぷうりば案内板
地味ですがコマルマークはここにもいます。切符の色は茶色ですが、調べてみると昔、薄茶色の切符が使われていた時期があったそうです。(現在は薄緑になっています。)
この「きっぷうりば案内板」は何種類かあり、上の写真(西梅田駅)ではコマルマークが切符の中央に来ていますが、下の写真(出戸駅)では親指と切符の端の中央に来ています。
きっぷうりばのマルコで面白かったのはこれ、谷町線の南側の終点である八尾南駅のものにはなんと券部分の左側にパンチ穴の描写があり、改札機に通した後の様子が再現されています。
— 爽嶺@さくら (@BlueExp_12) March 27, 2018
使用済みのきっぷを売っているわけではありませんのでご安心を^^;#マルコ集め pic.twitter.com/HQnfuEulFW
(・・・確かに切符売り場なのに使用済み切符とはこれいかに 笑)
定期券うりば案内板
定期券発売所がある駅に設置されているのが「定期券うりば案内板」です。「きっぷうりば案内板」とよく似ているのですが、形がカードっぽくなっています。なんとなくですがデザインからして磁気定期券ではなさそうですね。
参考 定期券発売所がある駅:
- 梅田
- 東梅田
- なんば
- 天王寺
- 谷町九丁目
- 玉出
- 堺筋本町
- 京橋
- なかもず
- 平野
- 弁天町
- 大正
- 太子橋今市
- ポートタウン東
(大阪市交通局「乗車券・定期券発売所一覧」< http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/eigyou/price/joshaken-hatsubaisho_list.html >より)
ちなみに・・・
天王寺駅で見つけた案内板は「定期券うりば」が白黒である上に、「きっぷうりば」のピクトグラムが券売機になっているというレアバージョンです。さすがに手に持っている切符にコマルマークは・・・ありませんでした。
駅周辺案内板
駅の周りの地図や施設を載せている案内板なのですが、ここにも地下鉄シンボルマークがあります。残念ながらこのマークは、民営化で姿を消すマークの中では消え始めたのが最も早く、残っている駅の方が少なくなっています。
関連記事:
駅周辺案内板は光らないタイプ(ベージュ)と光るタイプ(銀色)の2種類があります。シンボルマークのデザインはどちらでも変わりませんが、せっかくなので見つけたら記録しておきましょう。
参考:3月11日時点で残っている駅(確認した分だけ)
- 北浜
- 谷町九丁目
- 阿倍野
- 出戸
※私が確認していないだけで残っている駅はほかにもあると思われます。
3月11日時点で消滅が確認された駅
- だいどう豊里
- 千林大宮
- 太子橋今市
- 天神橋筋六丁目
- 西梅田
- 東梅田
- 鶴橋
- 本町
- なんば
- 谷町四丁目
- 西長堀
- 八尾南
- 天王寺
- 新金岡
- なかもず
(ツイッターからの情報を含みます)
市バス案内
ここでちょっとコマルマークから離れて市バスに注目してみたいと思います。現在使われている「市バスのりば」のピクトグラムには、小さく大阪市のマーク「澪つくし」が入っています。4月1日から市バスは大阪シティバスとして民営化される予定なので、澪つくし入りのこのピクトグラムも今後姿を消すことになります。
このピクトグラムは上の画像だと出戸駅や野田阪神駅のように丸みを帯びたものと、それ以外の駅のタイプのように角張ったものがあります。バスの後面が斜め、ということは結構古いデザインのようですね。さらに後者は四角窓が5枚のもの(例:谷町四丁目・谷間九丁目)と4枚のもの(例:住之江公園)があり、しかも左向きのものと右向きのものがあります。矢印の方向を向いている・・・というわけでもなさそうです。これら以外にも変種があるのでしょうか、気になるところです。
路線図
路線図の、現在駅のところにも地下鉄シンボルマークはいます。こちらも路線ごとに色が異なるので並べてみると楽しいです。
四つ橋線(四ツ橋駅)と今里筋線は乗り換え先にもシンボルマークがついているのが特徴的ですね。またしても堺筋線は撮り忘れました・・・。
なおホームドアがある路線や駅ではホームドアにも路線図が貼ってあります。ここにも地下鉄シンボルマークがいますよー
所要時間表
現在駅からの所要時間を示すこの表にもコマルマークがいます。色は基本的には赤でした。なお谷町線ではコマルマークが無いものへ交換が進んでいるそうです。あまり意識していなかったのでこれくらいしか集まりませんでした・・・。
散水栓
駅の通路やホームの壁、さらには床面にまで、ありとあらゆるところに存在する散水栓にもコマルマークがいます。最も地味な?コマルマークですが、記録してあげましょう。きっとこの先彼らがカメラを向けられることはほとんど無いはず・・・。
私が撮った中では2種類が確認できました。散水栓のほとんどが1枚目の縦長タイプでしたが、一部には正方形タイプも存在しています。(出戸と八尾南で確認)
床面タイプ。(四ツ橋駅にて)よく見るとコマルの「コ」の部分がほかのものより左右に長くなっています。このタイプのコマルマークは開業当初~1970年代?のもので、古い案内板などでは今でもわずかながら残っているものです。現在の「コ」が短いタイプが普及しはじめたのがいつ頃なのかははっきりしませんが、初代コマルマークは今ではすっかり数少ない存在になっています。コマルマークのなかでもレアな部類です。
消火栓
最後に紹介するコマルマークは消火栓に取り付けられているものです。通路の壁やホームの柱に設置されている消火栓の右下に、金属製のコマルマークがいます。どれもコマルマーク自体は同じ・・・なのですが、それらが取り付けられている消火栓は色や形で分けると凄まじい量の種類になります。マルコ集めのはずが消火栓集めになりそうです(笑)。
せっかくなので特徴あるものを2つ取り上げておきます。
天王寺駅14号出入り口へ向かう途中にある消火栓(放水口)です。濃い緑色もさることながらキュッとまとまったコンパクトさが特徴的で、無骨で無機質なことが多い消火栓のなかではおしゃれで可愛い(?)消火栓になっています。
こちらは本町駅の消火栓。木目調のおしゃれな外観なのですが、よく見たらコマルマークが逆です。こっち向きのコマルマークは多分この1カ所にしか無いはず・・・。近年改装された通路にあったので、工事を請け負った業者が向きを間違えたようです。たしかにこの方が現在の路線図には近いのですが・・・
注意
- 撮影の際は周りの乗客の迷惑にならないように十分配慮しましょう。
- また、通路やホームで急に立ち止まって撮影するのはやめましょう。衝突の危険があります。
- 黄色い線の外側での撮影や、ホームドアから身を乗り出しての撮影はやめましょう。
☆マルコ集めには「エンジョイエコカード」が便利です。
車両編:
☆もうちょっとだけ続きます。続編執筆中!
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