OsakaMetro、一部編成で行き先表示にナンバリングを追加
OsakaMetroの一部路線で駅ナンバリングが追加された行先方向幕が新たに導入され始めています。外国人観光客の増加により多くの鉄道会社で導入されている駅ナンバリングですが、特に旅行客の多いなんば駅などを通る地下鉄では行先表示にもナンバリングを取り入れた形です。現在、御堂筋線、四つ橋線、堺筋線の3路線(一部編成)に導入されており、今後他路線でも普及するとみられます。
駅番号入り幕
こちらが新たに導入された駅番号入り行先方向幕です。駅名の横に「K○○」「M○○」などの駅番号が入り、その分駅名は若干押し狭められています。また駅名部分の文字が細くなりました。
こちらが交換前のもの。角が丸められた太文字のフォントが使われていました。なお駅番号が追加されたのは側面にある行先だけで、前面はそのままになっています。
前面より側面の方が停車時に目にすることが多いので、乗り間違いを防ぐという意味では側面に駅ナンバリングを入れたのは理にかなっているのかもしれません。
導入路線は拡大中
上写真2枚:3×3=09様 撮影 許可を得て掲載 無断転載禁止
駅番号入り行先方向幕の導入は堺筋線から始まりました。検査中だった車両に導入されているのが目撃され、その後ほかの車両にも急速に普及しました。4月末現在、堺筋線の車両(66系)17編成のうち8編成がこの新しい表示幕に取り替えられています。
交換済み編成:
66610f、66611f、66612f、66613f、66614f、66615f、66616f、66617f
(2月13日、66614fで最初の導入を確認、2月19日に66615fも交換が確認され、その後①ヶ月ほどで8編成に普及しました。)
御堂筋線にはその一ヶ月後、4月に駅番号入りの方向幕をつけた車両が登場しました。
御堂筋線は今のところ1編成のみでその後増えてはいないようですが、堺筋線の動向を見ると時間の問題かもしれません。
交換済み編成:
21610f
さらに25日、四つ橋線でも導入が始まったとの情報が入っています。
交換済み編成:
23604f
このように、導入路線の拡大や、検査中でない車両でもある日突然取り替えられていることから、今後このデザインの幕は時間の差こそあれ全路線、全編成に普及する可能性があります。
全国的にもめずらしい?行先表示に駅番号
この行先表示に駅番号を加えるという試み、調べてみると全国的に見ても意外に少ないようです。JR西日本や関西の私鉄でも実施しているのは今のところOsakaMetroだけで、関東でも私鉄の一部新型車両にとどまっていました。「幕にスペースがない」「見づらくなる」からなのか、はたまた別の理由があるのかは分かりませんが、幕を順番に交換していくほど積極的なのはOsakaMetroだけのようです。
駅番号は日本語が分からない外国人旅行客だけでなく、子供でも目的地にたどり着くことができるほか、旅行先で難読地名を覚えられなくても移動できるというメリットがあります。電車の行先を間違えると予想していない場所に連れて行かれることもあるので、駅番号の導入は地下鉄の使いやすさにつながりそうです。
(モノレールだと駅番号が入っています)
写真協力:3×3=09様 厚くお礼申し上げます。
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