【PART2】大阪モノレール春の車両基地見学会で車庫の中を覗いてきました
大阪モノレールの内側に潜入する、車両基地見学会レポートの中編です。いよいよモノレールの検査を見せてもらいます。
前回の続きです。まずはこちらを:
モノレールの全般検査
モノレールの全般検査は車両基地の奥にあるこの建物で行われます。先ほどの点検ピットよりも屋根が高いですね。ここで検査中のモノレールを見学するとのこと。
中に入ると様々な部品、取り外された機器、大きな物を動かすための牽引機、取り外された台車、天井にはクレーン、そして一番奥には検査中のモノレールがいました。
モノレールはグリップ力のあるタイヤで走ります。こうすることで急な坂道も上れるんだそうです。一つの台車はタイヤが上に4つ、横に6つありますが、車両を動かしているのは上の4つだけで、残りはカーブに台車を誘導したり(誘導輪)振動を抑えたり(安定輪)するとのこと。
安定輪はレール下のあたりに当たるように伸ばしてあります。このようにレールを下からも挟み込むことで強風でも倒れない安定性を実現しているというわけです。赤いリングは樹脂製で、タイヤがパンクしたときに備えての予備だそうです。
モノレールのパンタグラフはこんな形。小型のシングルアームパンタグラフに近いです。空気の圧力で上がったり(接触)下がったり(離線)するようで、実演も行われていました。プシュッ、プシュッと心地よい音を立てて動きます。
モノレールのタイヤ(走行輪)は車と同じく溝が入っています。この溝が雨で滑らないために重要な役割を果たしています。ちなみに誘導輪と安定輪はスリップを防ぐ必要が無いため溝はありません。
この角度からモノレールを見上げられるのはなかなか貴重・・・。
(KIRINビール・・・)
これまで全く気付いていなかったのですが、ドアの下にはクレーン持ち上げ用の穴があることがわかりました。全4カ所で車体を持ち上げるんだそうです。
車掌スイッチ(戸締操作箱)体験では実際にドアを開閉することが出来ました。真ん中が基本で、開けるときは左、閉めるときは右に回す仕組みです。
ドアを動かすドアエンジ。これも空気の圧力で動いています。
そろそろ時間なので次の場所へ移ります。さよなら2118・・・。また検査が終わるまで・・・。
モノレールの保線担当・工作車
モノレールのドクターイエローとも言われる工作車は、終電後にレールや電車線を点検、修理するのに使われる車両です。この工作車について車庫の方がいろいろと教えてくださりました。
工作車はバッテリー駆動で、一度の充電で門真市~大阪空港を往復できるくらいの容量があるそうです。いざというときに備えてガソリン式の発電機もついているとのことでした。タイや近くにある円盤につながれているのがモーターだそうです。中央部には人が乗れるかごがあり、ここに乗って点検や補修を行います。作業箇所に合わせてカゴごとと上下するという機能もついています。
子供たちの声に合わせて会場を行ったり来たりする工作車でした。昼間にライトがついているのは貴重?
工作車との記念撮影も行われました。青いヘルメットは子供用、今回のためにわざわざ作ったんだそうです(笑)。
そうこうしていると・・・
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